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オリジナル・ラグマットの実験室?の公開日誌…というこじつけ。
「オーケストラ!」
数ヶ月前、何の映画を観に行った時かは思い出せないが、
今日行った同じミニシアターで、もう一方のスクリーンが満員御礼になっていた。
その時の上映作品が『オーケストラ!(原題 Le Concert)』だった。
『イングロリアス・バスターズ』のショシャーナ役のメラニー・ロランが、
出演していたので興味はあった。
美人ではあるが特に好みという訳ではない、冷たそうだし…と一応そうしとこう。
当時そのミニシアターの会員でも無かったので、
安く観られる日が限られていて見逃していた。
好評だったのか、一度上映終了しても再上映が繰り返されて、今回観ることが出来た。

ある事件から清掃係になってしまった元天才指揮者が、
ボリショイ交響楽団と偽って、
昔の仲間で寄せ集め楽団を結成、パリ公演を果たす。
その指揮者の真の目的とは…。笑いと感動の物語。

この「感動」は何なんだろう。見終わった直後の感想である。
突き詰めれば、楽曲の力なのか?
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は何度か聴いたことはある。
本来クラッシックに造詣が深ければ深いだけ、
曲を聴くだけでも同じだけの感動が得られるのかもしれない。
当然、自分はそれだけのモノを持ち合わせてはいない。
ストーリー?
ただそれほど凝った話でも無かったような気がする。
と云っても、例の如く結末を予想するも、見事にはずれた。
ポスターのイメージから指揮者がヴァイオリニストのパパなのだろうと、
映画を観るまでそのように安直な予想をしていた。
今から考えると、そのストーリーだと個人的すぎて、感動は無かったかもしれない。
体制に抑圧されてきた楽団員の心が解放され、
ある想いがひとつになったことが、共感を呼んだのだろうと思う。
そして、チャイコフスキーの素晴らしい音楽に、
カメラワーク或いは編集が盛り上げた結果。
詰まるところ、人を感動させるコツを知っている、というコトなんだろうか。

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「アイルトン・セナ~音速の彼方へ」
やっぱり観に行ってしまった。
市の中心街に調べものをするついでに、
終電間際に終了するレイトショウ。

あれから16年。深夜のF-1中継。いつもと違う重苦しい番組の始まり。
事故の映像。そして、番組終了間際に伝えられた訃報。
(ウィキペディアで「アイルトン・セナ」を調べたら、
上記内容は若干記憶違いのようだった)

昨晩映画を観て『音速の彼方へ』…「いってしまったんだねぇ~」と、
改めてあの日の哀しみが蘇ってきた。
その次に感動的だった母国ブラジルでの初優勝。

そして、アラン・プロストとの確執。
世界は怖いね、ルールも都合のいいように解釈され、強引に曲げられる。
そのシーンを観ていたら、
ふと、尖閣諸島に代表される中国のやり口と
日本の現政権の危うさを痛感する。
近頃よく耳にする「戦略的互恵関係」
互恵関係だけに限らず、確かに中国には戦略はあるだろうが…
日本にどんな戦略があんの?
誰からも支持されない「大人の対応」という弱腰外交。
良い悪いは置いといて、翌年セナはぶつけ返したぞ!
そうだった、そうだった、と思い返す。
…ちょっと変な方向に行ってしまった。

個人的には、
セナが亡くなった日から数ヶ月後の夏休み。
以前から予定していたイタリア旅行に行った。
フィレンツェからヴェネチアに移動する日、
サンマリノGPが開催されたイモラに寄り道。
ヴェネチア行きの路線に戻るための列車待ち時間を利用して、
事故のあったタンブレロまでタクシーで往復。
現場のコンクリートウォールを望むフェンスに、
花やメッセージが所狭しと結ばれていたことが、思い出される。

その当時は鈴鹿にも3回ほどF-1観戦をし、
遠目にもセナを確認したこともある。
その後HONDAが撤退し、セナが亡くなり、
しばらくは惰性でF-1を見ていたが、ここ数年とんと見なくなった。
先日、たまたまつけたテレビで日本グランプリの終盤を見た。
小林可夢偉の素晴らしい走りに、ワクワクして見ていたあの頃を思い出した。

とにかく昨晩は懐かく、ちょっと哀しい時間を過ごしたのであった。

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「ナイト&デイ」
いつもながら、感想より横道にそれてばかり。

14日レイトショウ。久々に行くいつものTOHOで『ナイト&デイ』を観てきた。
「ストーリーや内容は最初からどうでも良かった」と言えば語弊があるけど。
「2大スター共演」ただそれが楽しみで今回観に行った。その意味で大変満足。
ラストあたりが、チョットだれたけど…。

スパイを題材とした映画といえば、
先日観た『フェア ウェル さらば、哀しみのスパイ』がある。
実話として大変興味深かった。
スパイ映画は実話を除くとその対局にある、
ど派手なアクションやハチャメチャなストーリーがいい。
ただ架空の話をシリアスに作っても、面白くはならないのだろう。
昔観たシュワルツネッガーの『トゥルーライズ』。
コメディータッチの映画だとは知らずに観に行って、
その意外性から、アクション、コメディーと2倍楽しめた記憶がある。
『バーン・アフター・リーディング』の意外な展開も好き。
この映画を観た当時からの疑問、
このタイトルって「おはよう フィリップス君」のことじゅないの?
それだと「バーン・アフター・リスニング」?
録音した或いは聴いてる主体によって変わる?
それとも全然違う意味?誰か教えて。

キャメロン・ディアスを映画で観たのはこれが初めて。
今年上映された『運命のボタン』も観ようか迷っているうちに終わってしまった。
数年前にソフトバンクのCMで、
颯爽と歩いているキャメロン・ディアスの映像に
流されていた曲(Fatboy Slim「Weapon Of Choice」)が気に入っていた。
iMacを買ったのを切っ掛けに、さんざん曲を探した挙句、
それ以来遅まきながらFatboy Slimにはまった。

「2大スター共演」といえば、
昨日の予告で観た半年先に公開される映画。タイトルは忘れた。
ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの共演が、今から楽しみ。
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「終着駅 トルストイ最後の旅」
「体育の日」2本目レイトショウ。
女性も連れもいない寂しい単身老若男子6名だけの鑑賞。

トルストイは読んだことがない。
若い頃友達の影響で、ドストエフスキーは数冊読んだことがある。
トルストイに関してこれと言った知識もないが、
やはり世界的歴史的文豪には興味があった。

妻が悪妻であったらしいことは聞いたことがあったが、
末期は知らなかった。
映画を観て通説よりこれが真実の物語のような気がした。
ソフィアというばあさん、
実際に妻だったら「面倒臭いだろうなぁ」と思うけれども、
第三者的にはとても素敵な女性に映った。
ヘレン・ミレンという女優の品の良さなのだろう。
わがままであるが、トルストイを愛し続け、
妻としてのプライドを持ち続けようとしたのかも。
そう言えば以前、
坂口安吾の「悪妻論」という数ページの随筆を読んだことがある。
「型にはまった良妻より悪妻のほうが魅力的」
のようなニュアンスのことが書いてあったことを覚えている。

トルストイの弟子チェルトコフ役のポール・ジアマッティという役者。
老いたジャック・バウアーと思ったのは、きっと自分だけかも。
この場合何故かキーファーではないのだ。そして、賛同されなくてもいいのだ。

トルストイ主義というものがあるそうな。
ただ、理想だけで現実を踏まえないとおかしなことになる、
そんなことを思わせてくれた映画であった。

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「ミックマック」
いつもながら感想の少ないダラダラ映画鑑賞ブログ。

「体育の日」今日のテーマ?は
「ビッグマックを食べて『ミックマック』を観よう」。ベタ!?

よく行く大型ショッピングセンターのシネコンのレイトショウでは、
時間が無かったり、食べるものに迷った時は、マクドナルドを利用する。
だから映画にマックは特別な選択ではない。
ビッグマックと言えばいつぞやテレビ東京の「カンブリア宮殿」で、
MacからMacに移ったあの有名なトップが、
「ビッグマックは利益率が高い」と番組で言っていた。
タンパク質と炭水化物の割合を考えると確かにそうかも知れない。
それ以来ビッグマックは、あまり食べていない。
損をした気分からではなく、炭水化物を控えるため、としておく。
だから今日は久々なのだ。

上映開始までまだ1時間近くある。今日も映画を2本観る予定。
シネマ会員になってからというもの、休日に映画を2本観ることが続いている。
安く観られることに加えて、電車賃節約が理由?
節約になっているかは甚だ疑問であるが、
ただ確かに言えるコトは「まんまと劇場側の思う壺にはまっている」ということ。

さて劇場へ。
今回の劇場では、何故だか1列目ではなく2列目で観ることが多い。
予告が始まり、前の席に座るオヤジ?の頭が邪魔して、字幕がよく読めない。
姿勢が良いのか、座高が高いのか?
この劇場では、以前も同じ経験をした。傾斜があまり無いのだ。
混んでいたが、自分の隣の席と前のオヤジの隣の席が空いていた。
予告の間に移動すればよかったと、本編が始まってから後悔。
先日は比較的空いていた同劇場で、よりによって隣に座った女性がいた。
周り充分に空いた席があるにも関わらず。
たぶんその女性は、目指していた席があったのだろうが、
気まずい感じがして、直ぐに隣の席に移動した。
どうも直ぐ行動出来る時と、そうでないときがある。
次回からは真ん前で観ることにする。

さて映画。
字幕が見づらいというハンディのため、あまり集中できなかった。
それは感想がうまく書けない言い訳でもある。
兵器製造会社に復讐を兼ねてイタヅラ(ミックマック)する物語。
お伽話のように夢のあるシチュエーションや登場人物にユニークな小道具、
そしてレトロっぽい色彩とフランス音楽。どれも気に入った映画だった。
多少ユーモアや意味が分からないところはあったが、ストーリーもまずまず楽しめた。
ゆる~いお話しながら、ちゃんと平和を願う気持ちも表現されていた。
どこかの国の「忘れるな、これが戦争だ」のフレーズで表現されるような、
独善的で押し付けがましさが無くて、とっても良かった。
この映画のジャン=ピエール・ジュネ監督の『アメリ』をDVDで観たくなった。
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[にわか映画ファン

thema:見た映画 - genre:映画


便利な時代、改めて実感。
先ほど、テレビ番組「ナイトスクープ」で放送された、
「宮崎のチーズまんじゅう」をiPadを使って調べてみた。

調べてみようと思った切っ掛けは、
生まれが宮崎で、何度か行ってある程度の土地勘があったから。

まずSafariで「宮崎 チーズまんじゅう」で検索。
すると、トップにテレビを観ていた人のTwitterがヒット。
放送直後に関わらず、つぶやきがネット検索出来たコトにまずビックリ!
Twitterの記事で、放送ではうる覚えだった店の名前が
「永月堂」であることがわかった。

「大淀小学校の近く」であることは放送で記憶していたので、
早速Google提供の「マップ」で検索。
これまた小学校もすぐ見つかった。
伯母の住んでいる処から車でそう離れていない場所だった。
小学校を拡大して、あたりをグリグリしていたら、
難なく「お菓子の永月堂」の字を見つける。

ふと画面の下に目をやると、おおよその所要時間と交通費が表示してあった。
大まかな地名を事前に入力していたので、
現在位置からのルートが自動的に割り出された結果だろう。
iPadではFlashが見ることが出来ないのが残念。
パソコンだったらGoogleマップのストリートビューで、
店の概観まで確認できたかもしれない。

アッという間にここまで調べられるのは凄い!
情報通信の進歩のスピードは目を見張るモノがある。
ただ心配なのは「永月堂」の御主人。
明日からどんな生活が待っていることやら。体を壊さなければいいが…。

※結局現時点で「永月堂」のストリートビューは確認出来ず。

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[「林檎」好き

thema:日々のできごと - genre:ライフ


「メッセージ」
日曜日、2本目『メッセージ そして、愛が残る』

死を予見できる医師が現れ、自分にも死期が迫っている、と悟る弁護士。
ちょっと有り得ない能力なのだけれど、人間にとって死は一番の関心事。
だから物語にもなる。

日常生活では、何の疑いもなく明日は来ると思っている。
しかし、いつ突然に死の宣告を受けないとも限らない。
自分の場合体調が悪いと、まず最悪の事態を想定する癖がある。
それでも何処かで楽観視していて、毎日を真剣に生きているとは言えない。
例えば、今現在臀部からスネにかけて痛みと痺れるに悩まされている。
おおよその原因はわかっているのだが、
もしかしたら本当の原因は癌による神経の圧迫ではないのか、という具合に。
事実いまの治療で改善が見られなければ、MRI検査と言われている。
でも、不安を抱えるだけで、真剣に一日を生きようとはしていない。
この性格をどうにかしたいとは思うのだ。

主人公の弁護士役のロマン・デュリスという人の立ち振舞いや表情が、
イチローを思い起こしたのは… う~ん、自分だけかもしれない。
中盤は例により食後というコトもあって、
若干睡魔に襲われたが、全般的には楽しめた。
映画の中で漠然とした、「疑問」というほどではないけど、
引っ掛かるものがあった。
だが、そのもやもやした疑問は、意外なラストが解決してくれた。
すごく感動したというほどでもないが、折に触れこの映画を思い出し、
自分の生活を省みるコトができれば良いな、と思うのである。
と、せっかく観たのだから何かプラスに持って行きたいと、
無理矢理こじつけての感想でもある。

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[にわか映画ファン

thema:見た映画 - genre:映画


「セラフィーヌの庭」
日曜日、今日も2本映画を観る予定。
腰の故障による脚の痛みが1ヶ月も続き、
ジョギングもスイムも出来ない状態。
テニス・スキーはもうず~ッと我慢しているので、
今は映画だけが楽しみ、だから勘弁してもらおう。

以前からの予定では「文学・芸術デイ」と題して、
これから観る『セラフィーヌの庭』と『終着駅 トルストイ最後の旅』を観るつもりだった。
両映画とも公開終盤のため上映回数が限られていて、
間が悪いことに上映時間が重なっている。
仕方なく、割引の効かない『終着駅 トルストイ最後の旅』を諦めた。

『セラフィーヌの庭』
結局公開終盤のためプロジェクター上映を観るハメになった。
比べた訳じゃないのでわからないが、
気のせいか網点が気になり、色彩も褪せているように思えた。
あえて違いを見つけようとしているので、気のせいかも知れないけど…。
鑑賞が遅くなった理由のひとつに、料金の問題がある。
そこで、今回上映劇場のシネクラブ会員になった。
またこれで鑑賞料金の平均が限りなく1,000円に近づいてきた。

アンリ・ルソーを見出し、ピカソをいち早く評価した画商が出逢った、
フランスの女性画家の物語。
貧しく家政婦をしている主人公が画商と出逢うことで、人生を変えてゆく。
素朴派のアンリ・ルソーはさすがに知っているが、
セラフィーヌ・ルイは知らなかった。
それも仕方がない。ウィキペディアでも編集中で、何も記事はないのだから。
ただ、「世田谷美術館が作品を1点所蔵して常設展で公開している」
とのブログの書き込みを見付けた。
記憶にはないが、世田谷美術館は何度か行ったことがあるので、
もしかしたら一度は眼にしたことがあるかもしれない。

精神的に異常なほどにのめり込むころが出来ないと、
後世に作品を残せいないのかも。
そして、画商に見出されて、幸せだったか、そうでなかったかは、
余り意味がないのかもしれない。
現代はいざ知らず、その時代生前に認められるコトの方が少ないのだから。

セラフィーヌおばさん役の女優ヨランド・モローがとても良かった。
この女優が出演していることで、興味が湧いた映画がある。近々観るかも。

Posted by KOBIA
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